卓球ループドライブ初中級者フォーム
本記事の内容は、筆者(松平とら・45歳)個人の体験・見解に基づくものです。卓球の技術には様々なアプローチがあります。
「スイングは速いのに、なぜか回転が平凡」
こんな悩みを持っている方、いませんか?実はその原因、バックスイングで腕がちぢこまっていることかもしれません。
私のチームメンバーにもそういう選手がいました。スイングスピードは十分あるのに、なぜかループドライブの回転量が普通。フォームをよく確認してみたら、腕の使い方に問題がありました。意識を変えただけで、回転量が激変しました。
「スイングは速いのに回転が平凡」——その原因はここにある
ループドライブで回転をかけるために大切なのは、スイングのスピードだけではありません。腕の関節をどう使うかが回転量を大きく左右します。
❌ NG:バックスイングで腕がちぢこまっている
- バックスイングで腕が小さくまとまっている
- 関節の可動域を使いきれていない
- スイングスピードは出るが力が伝わりにくい
- 回転量が平凡になる
✅ OK:バックスイングで腕を大きく広げる
- バックスイングで腕を外側に大きく広げる
- フォロースルーで腕の関節を使ってたたむ
- 関節の加速を最大限に使える
- 回転量が激増する
フィギュアスケートで考えるとわかりやすい
フィギュアスケートのその場でくるくる回る技を思い浮かべてください。
🛼 フィギュアスケートのスピン
腕を広げた状態 → ゆっくり回転
腕をたたんだ状態 → 高速回転
卓球のループドライブも同じ原理です。
バックスイングで腕を大きく外側に広げることで「腕が広がった状態」を作り、そこからスイングしてフォロースルーで腕の関節をたたんでいくことで、ラケットが加速します。
大きく開いた状態から関節を使ってたたんでいくことで、ラケットヘッドのスピードが上がり、ボールに大きな回転をかけられるようになります。
腕を広げた状態(大きな半径)からたたんでいく(小さな半径)動きは、角運動量保存の法則によって先端(ラケット)のスピードを上げます。フィギュアスケートと同じ仕組みです。
実際に起きた「回転量激変」の話
🏓 チームメンバーのフォームを確認してみたら…
私のチームに、スイングスピードは速いのにループドライブの回転が平凡な選手がいました。「なんでだろう?」とフォームをよく見てみると、バックスイングで腕がちぢこまっていて、腕の関節がうまく使えていませんでした。
そこで、「外側を大きく通ってバックスイングをして、スイングからフォロースルーにかけて腕の関節を使って小さくたたむ」ように意識を変えてもらいました。
するとどうでしょう。回転量が激変しました。同じスイングスピードなのに、ボールの回転が全然違う。本人も「こんなに変わるの!?」と驚いていました。
正しいループドライブのフォームを3ステップで
腕を外側に大きく広げてバックスイングをとります。腕がちぢこまらないように意識してください。「大きく」がポイントです。
広げた腕からスイングを開始します。このとき、腕の関節(肘・手首)が自然に使われるイメージで振ります。
フォロースルーは腕の関節を使って小さくまとめます。「広げて始まり・たたんで終わる」この対比が大切です。
「バックスイングで腕を外に払うように大きく広げて、フォロースルーは自分の体に向かって関節をたたんでいく」というイメージが掴みやすいです。始めは大げさすぎるくらい意識してみてください。
⚠️ 通常ドライブでやってはいけない
この「バックスイングを大きく広げる」意識は、ループドライブ専用です。通常のドライブ(スピードドライブ)でやってしまうと、バックスイングが大きすぎてボールに追いつけず、振り遅れてしまいます。
ループドライブは「ゆっくり来るボールを、大きなバックスイングから加速させて回転をかける」技術です。速いボールに対してはバックスイングをコンパクトにする通常ドライブが基本です。使い分けを意識してください。
初心者あるある:なぜ腕がちぢこまってしまうのか
初心者・初中級者がバックスイングで腕をちぢこめてしまう理由はいくつかあります。
① 「コンパクトに振れ」という指導が頭に残っている
通常ドライブではコンパクトなスイングが大切です。しかしループドライブではその意識が邪魔をして、バックスイングが小さくなってしまうことがあります。
② 力を込めようとして腕がかたまる
「力強く回転をかけよう」と意識しすぎると、腕に力が入って関節が使えなくなります。ループドライブは力ではなく「腕の関節の動き」で回転をかける技術です。
③ バックスイングの意識が薄い
フォワードスイング(打つ動き)ばかり意識して、バックスイングをおろそかにしている場合があります。良いループドライブは良いバックスイングから始まります。
まとめ
ループドライブの回転を増やすポイント
- バックスイングで腕を外側に大きく広げる(ちぢこめない)
- フォロースルーで腕の関節を使ってたたむ
- 「大きく始まり・小さく終わる」の対比が回転を生む
- フィギュアスケートのスピンと同じ原理(角運動量保存)
- 通常ドライブでは振り遅れるので使い分けが必要
スイングスピードがあるのに回転が平凡——そういう方はぜひバックスイングの「広げ方」を意識してみてください。意識一つで回転量が激変するはずです。
※本記事は松平とら個人の体験・見解です。卓球の技術には様々なアプローチがあります。
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